top of page

​ニンニク注射

​ニンニク注射

​(ビタミンB1、B6、B12)製剤とは

ニンニク注射はビタミンB1を主成分としたビタミンB群の注射です。

ニンニク注射と呼ばれていますが、実際にニンニクが入っているわけではありません。ビタミンB1に含まれる成分がニンニクに似た臭いを持ち、それが血流に流れて鼻の粘膜に到達した時にニンニク臭を感じるため、ニンニク注射と呼ばれるようになりました。

​作用・効果

ビタミンB1の効果によって、慢性疲労や漠然とした倦怠感の回復、二日酔いの回復にとても有効であり、即効性があるのが特徴です。

当院のニンニク注射はビタミンB6、B12も含まれており、動脈硬化の予防効果も見込めます。

​疲労の回復

ビタミンB1は、糖質からエネルギーを作り出すために不可欠なビタミンです。

ビタミンB1が不足すると、図のように糖(グルコース)はピルビン酸までしか変換されず、エネルギーになれません。

そうなると、糖は乳酸として体の中に溜まってしまいます。

図1.png

ニンニク注射でビタミンB1を十分に体内に取り込むことによって、ピルビン酸→アセチルCoA→クエン酸と変換されてエネルギーが作られるため、「元気がでる=疲労回復」に繋がります。

​二日酔いの回復、予防

飲酒をしてアルコールを体内に取り込むと、通常はアルコール脱水素酵素やアセトアルデヒド脱水素酵素によって分解されます。しかしアルコールの量が多くなると、これらの酵素だけでは分解が間に合わないため、ビタミンB1を消費して分解されます。

消費されたビタミンB1をニンニク注射によって補充することで、アルコールの分解を助け、二日酔いの回復を助けます。飲酒前に注射することで、二日酔いになりにくくなる効果もあります。

図2.png

​動脈硬化の予防

当院で使用しているニンニク注射には、ビタミンB6、B12も含まれています。

ビタミンB6、B12には、動脈硬化の危険因子であるホモシステインの生産を抑える作用があります。

​治療方針

ニンニク注射の特徴を最大限に生かすため、効果の実感が早い静脈注射で投与します。ゆっくりお休みしながら投与したい方には点滴での投与も可能です。定期的な接種では1週間に1~2回、1回1アンプルの投与からスタートしますが、即効性および安全性が高いため、必要な時に必要なペースで投与することが可能です。

​注意点

重大な副作用はありませんが、薬剤に対するアレルギーがでる可能性はあります。注射によって内出血が生じる可能性があります。

投与後にニンニク臭を感じる場合がありますが、ご自身の息や体臭が臭くなるわけではありません。短時間で臭いは消失します。

美肌効果がある、ダイエット効果がある、などと宣伝されている場合がありますが、それらの効果はほとんど期待できません。

​価格について

​自由診療

​静脈注射 1100円/回(税込)
​LINEから予約は1000/回(税込)

点滴   3000円/回(税込)

​ニンニク注射の自費診療について

ニンニク注射はチアミンジスルフィド,ピリドキシン塩酸塩,ヒドロキソコバラミン酢酸塩を一般名とする医薬品として国内で承認されています。また、医薬品医療機器等法において「神経痛」、「筋肉痛・関節痛」、「末梢神経炎・末梢神経麻痺」の改善の効能・効果で承認されています。承認されている医薬品ではありますが、健康増進やエイジングケア目的での使用については国内で正式な承認はされていません。当院で使用するニンニク注射は国内のコーアイセイ株式会社で製造されたものを使用しています。

bottom of page